2017年10月13日

 

こんにちは!
店長です。

どうです?どこか大自然を思わす幻想的なレイアウトだと思いませんか?
アクアリウムと一言に言っても色々な種類のものがあります。初めて耳にする方もいるかもしれませんが、今回はネイチャーアクアリウムについてご紹介したいと思います。




ネイチャーアクアリウムとは?

ネイチャーアクアリウムとは、アクアデザインアマノ株式会社(ADA)の創始者、天野尚(あまのたかし)さんが創った言葉で、ADAのホームページにはこのように定義してます。

水草を育てることで水槽の中に良好な環境をつくり、さらに魚やエビなどの生き物を一緒に育てることで自然の生態系を再現するネイチャーアクアリウム。それは、自然の美しさと調和のとれた環境が融合して創られる独自の世界。健康に育った水草が生い茂り、色とりどりの熱帯魚が泳ぐ美しい水景は、人の心も癒してくれます。

参照:ADA ネイチャーアクアリウムとは

つまりは、水槽の中で自然の生態系を表現、創る事をネイチャーアクアリウムと言います。

天野尚(あまのたかし)さん
1954年7月18日 – 2015年8月4日

アクアリウム界では非常に有名な方で株式会社アクアデザインアマノの創始者です。
実業家でありながら、生態風景写真家でもあり水景クリエイターでもあります。晩年は豊富な自然体験をもとにした講演活動を世界各国で行い、地球環境を守るための植樹の重要性を訴えるなど活動範囲は多岐にわたります。

生き物の相互関係で成り立つネイチャーアクアリウム

自然界において、生き物は決して1種類だけでは生きていけません。必ず他の生き物や環境と相互に関係しています。この相互関係を生態系と言いますが、人間もそうですよね。他の生き物から命を頂戴し、太陽の恵みを受けて作物を作りながら生きています。

水槽の中に置き換えると、水草、魚やエビなどの生体、バクテリアなどの微生物によって生態系が作られています。それを分かりやすく図にしたのが下記です。

 

 

 

 

 

 

 

参照:ADA ネイチャーアクアリウムとは

魚や微生物、水草も含め生き物は呼吸をするために酸素を必要とします。
光合成によって水草が酸素(O2)を作り、それを魚や微生物が呼吸し二酸化炭素(CO2)を出す。そして、その二酸化炭素を再び水草が吸収し光合成によって酸素を作る。魚の排泄物は微生物が分解し、酸素を供給してくれる水草のための栄養となる。それぞれの生き物が生きていく上で重要な相互関係になっていますよね。このサイクルによって水槽内の生態系は維持されます。これを再現するのがネイチャーアクアリウムです。

ネイチャーアクアリウムのメリット

ネイチャーアクアリウムでは、魚が水草の茂みや物陰に隠れてなかなか姿を現さないことがあります。その分、魚にとってストレスが少ないため、本来の美しい体形、体色になります。より自然に近い環境の中で飼育する事で魚本来の自然な姿を見る事ができます。