2017年9月22日

こんにちは!
店長です。

熱帯魚を飼育する上でとても重要な水質管理。
水質管理を理解する上で最低限知っておく必要のあるろ過バクテリアについてこの記事では初心者の方にも分かりやすいようにご説明したいと思います。




水槽は定期的にメンテナンスする必要がある

熱帯魚を飼育していると、魚の排泄物やエサの食べ残し等で水槽内の水は日々汚れていきます。その為、水槽の掃除や水換えもせず長期的に放置してしまうと、魚が住めない環境になってしまう為定期的なメンテナンスをする必要があります。

ろ過について

ろ過とは水中の汚れをキレイにする事ですが、水をキレイにする方法にろ過フィルターを設置する方法があります。ろ過フィルターとは自動で水槽内の水をキレイにしてくれる浄化装置の事で、アクアリウムにおいてろ過フィルターは必須のアイテムといえます。

ろ過フィルターの種類は大きく分けて以下の4つに分かれます。
①外部フィルター
②外掛けフィルター
③上部フィルター
④底面フィルター

それぞれにメリットやデメリット、飼育環境によって使い分ける必要がありますが、この記事ではろ過フィルターの詳しい説明については割愛させて頂きます。また、改めて別の記事でご紹介したいと思います。

ろ過の種類

  1. 物理ろ過

    水中の水草の切れ端や排泄物などのゴミを、網などで直接とり除くろ過方法のことです。目に見える程度の大きいゴミであればこの方法で取り除けます。

  2. 化学ろ過

    別名「吸着ろ過」とも呼ばれ、有毒物を吸着して取り除く方法で、生体に悪影響を与える汚染物質を化学的原理に基づいて除去します。
    多くの場合、特定の化学物質を吸着・分解するよう設計された素材を使用します。例えば、苔の発生を抑える為にリン酸塩やケイ酸塩を除去する物、濁りや水の着色を取り除く物などがあります。

  3. 生物ろ過

    ろ過バクテリアを利用して有毒物を除去、分解する方法です。物理ろ過で取り切れなかったゴミ(魚の排泄物や水草など)は、時間が経つとアンモニアなどの有害物質を発生させますが、それをろ過バクテリアによって害の少ない物質に分解するのが生物ろ過です。
    バクテリアとは細菌の事です。

 

アクアリウムにおいて、3の生物ろ過がとても重要となります。
つまり、人間が頻繁に水の交換をしなくてもある程度自然に水がろ過される環境を水槽内に作ってあげる必要があるという事です。その環境ができれば人間が全く水の交換をしなくていいという訳ではないので勘違いしないで下さいね?笑 めんどくさい水換えの頻度や回数を減らせるという事です。その為には、水槽内にろ過をしてくれるバクテリア繁殖させる必要があります。

 

バクテリアを発生させるには?

バクテリアを水槽内に発生させるにはどうしたらいいのか?バクテリアは空気中のホコリやゴミの中、魚や水草に付着しているので、水槽に水を入れておけば自然に水中で発生します。ですが、これだけだとバクテリアが繁殖定着するまで無茶苦茶時間がかかってしまうのでその他の方法もご紹介したいと思います。

①パイロットフィッシュを入れる

バクテリアは上で説明したように自然と増えますが、立ち上げたばかりの水槽にはバクテリアのエサが無い為、繁殖に時間がかかってしまいます。バクテリアは魚の排泄物や食べ残したエサを食べ物にし繁殖するのでパイロットフィッシュを入れましょう。時期は、水槽を立ち上げ器具が正常に作動している状況で1週間程経った頃が目安です。1週間程経つと多少は水質が安定しより安全に魚を入れる事ができます。

パイロットフィッシュとはそういう名前の魚の事ではなく、水質をチェックする為のテスト用の魚の事でメインの魚を入れる前の実験魚の事を指します。パイロットフィッシュは小型の魚で出来るだけ少ない数(1~5匹程度)が望ましいです。魚が多過ぎると排泄物も増えアンモニア濃度が濃くなる為、バクテリアがまだ繁殖していない状態では水質を汚してしまう可能性が高くなります。

②エアレーションで酸素を送る

バクテリアは有害物質の分解や増殖する際に酸素をエネルギーとする細菌です。その為、酸素のある環境を好みますのでエアレーションなどで酸素を水中に供給してあげると繁殖も早くなります。
エアレーションとは水槽の中で、ブクブク空気を送っている機械の事です。

③市販のバクテリア剤を利用する

また、市販のバクテリア剤もあります。市販のバクテリア剤は自然にバクテリアを発生させるよりも早く水槽内にバクテリアを定着させる事ができるので新規の水槽の立ち上げにはとても便利です。が、市販のバクテリア剤を使用したからと言って必ずバクテリアが定着する訳ではないので一般的には自然に発生繁殖させたバクテリアがいいとされています。

地域によって気候や水質も変わるので、ろ過バクテリアも地域や環境によって適しているバクテリアが違っていたりします。そういう意味でも自然に発生したバクテリアがその水槽にとって一番適したバクテリアだといえます。

しかし、自然にバクテリアを発生させるには一般的には1か月程かかると言われておりとても時間がかかるので、自然に発生させるのも、市販のバクテリア剤を使用するのも一長一短ですね。。。

以下、おススメのバクテリア剤をご紹介するので水槽の立ち上げ時間をかけたくないという方は参考にしてみて下さい。

ろ過とバクテリアの重要性ご理解頂けましたか?
水質管理を理解する上でこの2点は切っても切れない存在です。しっかりと頭に叩き込んでおいて下さいね!
しっかりとバクテリアの繁殖した水槽ができれば安全に熱帯魚を飼育する事ができます。