2017年9月23日

こんにちは!
店長です。

前回の記事ではベタ水槽の選び方をご説明しました。
今回はその水槽の立ち上げ方を初心者の方にも分かりやすくご説明したいと思います。




水槽器具の設置

水槽の設置場所は、直射日光を避け、できれば人が頻繁に出入りするような場所は避けた方が無難です。人の出入りが多い場所はベタにとってストレスになる事もあります。あまり神経質になる必要はありませんが、できればという程度に理解しておいて下さい。

また、水を張った水槽は意外と重いです。ある程度重量に耐えられる場所電源が確保できる場所、あと盲点なのが水場に近い場所です。水槽の掃除や、水換えの際バケツを抱えて何度も往復するのはなかなか大変です。水場からホースが届く範囲にする等、できるだけ水場に近い方があとあと便利です。

各ご家庭によって環境は様々だと思いますので、
これらの事を参考に水槽の設置場所を考えてみて下さいね。尚、ろ過フィルターやヒーターなど各器具の設置方法に関しては、それぞれの説明書をよく読み安全に設置するようにして下さい。

 

底砂を入れる

飼育する熱帯魚の種類にもよりますが、ベタを飼育する上で底砂は絶対必要というものではありません。水草を植えたり、レイアウトとして入れたり、ろ過に使う目的で敷かれることが多いので入れる入れないはお好みです。

底砂に関しての詳しい記事は別途用意していますので下記をご覧下さい。

【初心者向け】底砂について -アクアリウム基礎知識-
http://tentyo.com/sokosuna

 

カルキを抜いた水を入れる

カルキを抜いた水を入れて下さい。
カルキ抜きの方法は、汲み置きや薬剤を使用した方法などがあります。

詳しいカルキ抜きの方法に関しては別途記事を用意していますので下記をご覧下さい。

【初心者向け】水質管理 カルキ抜きの方法
http://tentyo.com/karukinuki

 

ベタを入れるための水を作る(バクテリアの繁殖)

水を入れたからと言っていきなりベタを入れるのは御法度です。
新規に水槽を立ち上げた場合、水槽内にバクテリアが定着しておらず生物ろ過の機能が備わっていない為、エサの食べ残しや魚の排泄物などですぐに水がダメになってしまいベタにとっては住みづらい環境となります。

ベタにとって水は、人間でいう空気と同じです。ベタが快適に暮らす為の環境を十分に整えた上で飼育をはじめてあげて下さいね。

バクテリアを発生させる為には、ろ過フィルターの電源を入れた状態で1週間程度水を循環させる方法や、薬剤を使用する方法などがあります。詳しくは別途記事を用意していますので下記をご覧ください。

【初心者向け】ろ過とバクテリアについて
http://tentyo.com/roka-bakuteria

 

ベタを入れる

ベタを飼育する為の水ができたらお待ちかねのベタ投入です。

ベタを入れる際は、水温ショックやpHショックが起きないよう水合わせの作業を必ず行いましょう。ベタに限らず魚は急激な水質、水温の変化に弱い為、魚を水槽に入れる際は慎重に行いましょう。

①水温を合わせる

ペットショップで生体を買うと袋に入れてもらえると思うのでその袋ごと水槽に浮かべてあげて下さい。30分もすれば袋内の温度と水槽内の温度を合わせる事ができます。

②水質を徐々に合わせる

水温を合わせたら、袋の水を1/3程度抜き水槽の水を入れて10分程度待ちます。この工程を2~3回に分け水槽内の水に慣れさせてあげて下さい。

③水槽にリリース

上の2点が完了したら水槽内にそっとリリースしてあげて下さい。ちょっと手間のかかる工程ですが、買ってきた魚をすぐに水槽に入れたい気持ちをグッと我慢して新しい家族を迎え入れる準備をしてあげて下さいね。

水温ショック、pHショックに関してはこちらの記事で詳しく説明しています。

■超重要!水槽の水質管理pH(ペーハー、ピーエイチ)についての基礎知識
http://tentyo.com/ph

 

最初の1か月はこまめな水換え

水槽を立ち上げた初期は、有害物質を無害化するろ過機能(生物ろ過が不十分の為、水槽を立ち上げて1ヶ月程度はこまめな水換えを行い、有害物質を水槽外に排出する必要があります。3日に1回を目安に水量の3分の1程度の水換えを行って下さい。1ヵ月経てば、1~2週間に1回程度の水換えで大丈夫です。

 

エサやりに関して

エサは毎日1~2回あげましょう。
あまり入れすぎると食べ残してしまい水質悪化の原因となりますので、食べきれる程度の適度な量にしましょう。

 

 

まとめ

以上が基本的なベタ水槽の立ち上げとなります。
水槽の立ち上げはなかなか大変な作業ですが、水槽のレイアウトを考えたり1から全てを組み立てていくのは楽しみの1つでもあります。是非、自分だけのオリジナルのアクアリムを楽しんで下さいね。