2017年9月20日

こんにちは!
店長です。

色鮮やかで、ヒレが長くて、とてもキレイな魚だと思いませんか?
これがベタと言われる熱帯魚です。

このページでは、そもそもベタって何?
という初心者の方にも分かるようベタについてご説明したいと思います。




ベタとは?

タイのメコン川流域原産の熱帯魚で淡水に住む体長は約5~6cm程の魚です。日本では別名【闘魚(トウギョ)】とも呼ばれます。
こんなにキレイな容姿なのになぜ闘う魚??
と思う方もいるかもしれませんね^^

実はこのベタ見た目の割にすごく好戦的な魚なんです。
オスは縄張り意識がすごく強く、縄張りに入った別の個体を威嚇したり
攻撃する性質がある事から、原産国のタイでは同じ水槽にベタを入れ戦わせ、どっちが勝つか賭けの対象にしたりするんです。

人間て残酷ですよね…
なので飼育をする際はオス同士は絶対一緒に入れてはダメですよ?

あ、闘魚なんて言うから飼うの危ないんじゃないかって思った方、安心して下さい。そもそも5cmぐらいの小さな魚なので人間を襲ったり、噛んだりはしないので(笑)日本ではあくまで観賞魚としてとても人気のある魚です。

ベタは闘魚という事もありすごく強いので飼育もしやすく初心者の方にもおススメの観賞魚です。エラの中にラビリンス器官という特殊な器官を持っているので、直接空気中に口を出して呼吸する事ができる事から、驚く事にコップ1つで飼う事ができるんです。エアー等の器材も一切不要!初心者にはもってこいの観賞魚ですね。
※厳密にはコップでの飼育は、店長はあまりおススメしません。詳しくは別記事、「ベタの水槽の選び方」をご覧下さい。
http://tentyo.com/watertank-choice

 

ベタの特徴

綺麗なヒレをもつのはオス

ベタの大きな特徴と言えば、キレイに広がったヒレですよね。しかし、ヒレが美しいのはオスのみです。メスはそこまでヒレが発達していません。
ベタは世界中で人気の魚です。ベタの美しさを競う「ショーコンテスト」も世界中で開催されています。

②縄張り意識が強い為混泳には向かない

上記でも説明した通り、ベタは「闘魚」です。縄張り意識が強く気性も荒いた為、ベタ同士はもちろん他の魚との混泳にも向いていません。一般的には単独飼育が推奨されています。メス同士であれば混泳可能と言われていますが、こちらもあまりおススメはしません。相性が良ければ同じ水槽でも飼育可能なのですが、メスもオス程ではないにしろ縄張り意識の強い魚です。お互いを傷つける可能性があるので極力避けましょう。

③水流に弱い

ベタは観賞用に品種改良されてきたという事もあり基本的に泳ぎが苦手な魚です。その為、水流の強い環境ではすぐに衰弱してしまいます。ろ過フィルターを設置する場合は、極力水流が弱いものを選ぶなど、水流がベタに影響しない環境を作ってあげる必要があります。

④ベタの価格は様々

次の項で説明しますが、ベタは観賞魚用に様々な品種改良がされてきました。ベタと一言に言っても多くの種類が存在し、同じ種類でもカラーバリエーションがかなり豊富です。よりヒレが大きく美しいもの程値段が高く、色によっても希少性の高いものは値段がはります。数百円~数万円するものまでピンキリです。コレクター性も高くベタとの出会いは本当に一期一会です。是非お気に入りの1匹を探してみて下さい。

 

ベタの種類

ベタと一言に言っても多くの種類が存在しており、
現在では多岐にわたり品種改良されカラーバリエーションもかなり豊富です。次はベタの種類についてご紹介したいと思います。ベタの種類は大きくは分けて下記に分かれます。

トラディショナルベタ

尾びれがスペード型になっているのが特徴的なトラディショナルベタという種になります。ユラユラと水になびくヒレがとてもキレイです。
別名ベールテールとも呼ばれます。

一般的にベタというとこの種の事を指す事が多くペットショップでも一番安価に入手する事ができますが値段に反比例してとてもキレイな魚です。

並ベタ、トラベタとも呼ばれます。

プラカット(プラガット)

ヒレが短く別名ショートテールベタとも呼ばれ、より原種に近いベタとなります。観賞用というよりも、より闘魚としての本能を強くする為に品種改良されてきた種です。もちろん、日本では観賞魚としても人気が高くカラーバリエーションも豊富で、現在では錦鯉のような色をした鯉カラーという種類がとても人気です。

ワイルドベタ(ベタ・スプレンデンス)

とても色鮮やかでキレイかつカッコイイですよね♪

ワイルドというのは見た目がワイルドという意味ではありませんよ?笑
ワイルドというのは品種改良されたものではなく自然の川に生息しているベタの事をいいます。

そしてこのスプレンデンスという種類は現在市場に出回っているトラディショナルベタやプラガットといったいわゆる品種改良されたベタの元となった原種となります。現在では品種改良されたベタが増え、原種のベタはタイでもごく限られた地域にしか生息していません。

ショーベタ

ショーベタとは名前からも分かる通り「ショー(Show)」つまりコンテストで見た目のキレイさを競う為に品種改良されてきた種です。ショーベタにも更に種類が分かれており、基本的にはベタの特徴であるキレイなヒレの形によって種類が分かれています。

スーパーデルタテール

トラディショナルベタよりも更にヒレを大きくキレイに品種改良された種で、尾ビレが180度未満の個体を指します。

ハーフムーンテール

スーパーデルタよりもヒレの開きが大きく、名前の通り尾ビレが半円のような形をした種類になります。この半円が更に広がり180度以上広がっている種類をオーバーハーフムーンと言い更に希少価値が高くなります。ショーベタの中で一番スタンダードな種類といえます。

クラウンテール

写真をみて分かる通りギザギザのヒレが特徴的なベタです。
ヒレの軟条(レイ)が突出して伸長したタイプ で、
ヒレが開いた様子が王冠(クラウン)に似ている事からクラウンテールと名付けられました。

ダブルテール

こちらも名前から分かる通り、尾ビレが上下に分かれているタイプのベタとなります。

 

いかがだったでしょうか?
ベタと一言に言ってもかなり多くの種類が存在しています。
実は細かく分けると上記でご紹介した種類以外にも数多くのベタがいるんですよ?更に、どの種もカラーバリエーションが豊富で赤、青、黒、黄色、ピンクなどなど…本当に観ていて飽きない店長も大好きな魚です。

是非自分好みのベタを探してみて下さいね♪