2017年9月21日

こんにちは!
店長です。

熱帯魚を飼育する上で水質管理はとても重要な項目です。
その中でもよく耳にするpH(ペーハー、ピーエイチ)・・・(汗)

聞いた事はあるけどpHって何??
っていう疑問をこの記事では解決したいと思います。




pH(ペーハー、ピーエイチ)の意味

pHとは水溶液中の水素イオン濃度を表す指数の事で、
中性酸性アルカリ性の3つに分かれています。
読み方は、「ペーハー」もしくは「ピーエイチ」です。
7を中性とし指数が小さければ酸性、大きければアルカリ性と覚えて下さい。

 

 

 

 

参照:LAQUA

pHの調べ方

pHの調べ方は簡易的なものから本格的なものから数多くあります。
性格なpH値までは分かりませんが一番簡易的なものがリトマス試験紙です。小学校の時理科の実験でやったアレです。笑
※アクアリウムにおいては、リトマス試験紙レベルの精度では話にならないので使わないで下さいね。

他にも「pH試験液」や「pHメーター」など、アクアリウム用の測定器もありますのでお好みのものを選んで下さい。ちなみに店長のお店では、下で紹介している液体タイプの試薬を使っています。デジタルタイプのpHメーターだと時間的にもすぐ調べられて便利なのですが、液体タイプのものと比べると高価、メンテナンスも面倒なので、使用頻度も考えると液体タイプのものがコスパに優れていると思います。

pHと熱帯魚の関係

熱帯魚には酸性の水質を好む魚と、アルカリ性の水質を好む魚とに分かれます。魚にとって水は、人間でいう空気と同じです。水槽という限られたスペースの中で水が魚に与える影響は大きなものになりますので水質管理は十分に気を付けてあげて下さいね。

例えば、今までアルカリ性の水で飼育されていた魚が急に酸性の水の中に入れられるとpHショック(ペーハーショックといって魚が急に暴れだしたり、全く動かなくなったり最悪の場合死んでしまう可能性もあります。

基本的に淡水魚は弱酸性(pH6~pH7)を好む種類が多いです。

また、基本的に水槽内の水質は放置していると酸性に偏ります。魚の排泄物や餌の食べ残し等による影響です。安定した水質を維持する為にも定期的な水換えを心がけて下さい。

 

pHショックを予防するには

pHショックを予防するには、「水合わせ」をしてあげて下さい。魚は急激な水質の変化に弱いのでペットショップなどで生体を購入してきた際は、下記の手順で水槽にリリースしてあげて下さい。

①水温を合わせる

pHショックもそうですが、魚は急激な水温の変化にも弱いです。その為、新居の水槽の水温に徐々に慣れさせる必要があります。ペットショップで生体を買うと袋に入れてもらえると思うのでその袋ごと水槽に浮かべてあげて下さい。30分もすれば袋内の温度と水槽内の温度を合わせる事ができます。

②水質を徐々に合わせる

水温を合わせたら、袋の水を1/3程度抜き水槽の水を入れて10分程度待ちます。この工程を2~3回に分け水槽内の水に慣れさせてあげて下さい。

③水槽にリリース

上の2点が完了したら水槽内にそっとリリースしてあげて下さい。ちょっと手間のかかる工程ですが、買ってきた魚をすぐに水槽に入れたい気持ちをグッと我慢して新しい家族を迎え入れる準備をしてあげて下さいね。

 

水換えの時も注意

水質の変化に注意するのは魚を購入してきた時だけではありません。
水槽の水換えをしている際にも注意が必要です。水槽内の水をいっきに変えてしまうと、水質が急変してしまい魚がショックを受けてしまう可能性もあるので、水を換える量は多くても半分~1/3にとどめるようにしましょう。

市販の薬剤で調整できる

市販の薬剤でpHをコントロールする事もできます。
簡単にコントロールする事ができますが入れすぎると急激に水質が変化してしまうので、説明書をよく読んで使用するようにして下さい。