2017年9月28日

こんにちは!
店長です。

この記事では、熱帯魚を飼育する上でどうしても避けて通れない魚の病気に関して詳しく説明していきたいと思います。発症原因を知り、しっかりと予防してあげて下さい。また、万が一病気にかかった際は適切な処置をし病気の治療をしてあげて下さいね。この記事では、熱帯魚がかかりやすい代表的な病気をご紹介します。




白点病

出典:http://noumin777.cocolog-nifty.com/blog/2010/06/post-5bfd.html

症状

体表やヒレなどに白い斑点が発生します。初期症状としては、ポツポツ程度ですが重症化すると体全体が白点で覆われます。感染力が強く、他の魚にも病気がうつります。 病状が進行しエラなどに白点病が発生すると、呼吸困難になり死んでしまうこともあります。発見後は早期治療を心がけるようにしましょう。

原因

寄生虫のウオノカイセンチュウが熱帯魚に寄生することで発症します。ウオノカイセンチュウは水槽内に常時生息している常駐菌ですが、水温の急激な変化などにより、魚が弱った時などに感染しやすいです。また、ペットショップ等で買ってきた魚が元々発症していて他の魚にうつるというケースもあります。

治療法

ウオノカイセンチュウは25度以下の水で活発に活動し、28~30度の水にする事で活動が鈍り増殖を抑えることができます。1日に1~2度ぐらいのペースで水槽内の温度を30度ぐらいまで徐々に上げましょう。また、半分程度の水換えを行った後アグテンメチレンブルーグリーンFなどの市販薬で薬浴させるのも効果的です。薬を使用する際はしっかりと用法用量を守って使用するようにして下さい。ちなみに店長のお店では、白点病の際はアグテンを使用しています。

 

尾ぐされ病、口ぐされ病(カラムナリス病)

出典:PUKIWIKI

症状

初期症状は、感染した箇所が白く濁りその周囲が赤く充血したり淡黄色や白色の斑点が出ます。重症化するとヒレや尾ビレが溶けるように腐っていきます。 感染する場所によって尾ぐされ病口ぐされ病と呼び名が変わり、口ぐされ病の場合は、口元が白くただれたような症状が起きます。この病気は発見が遅れると取り返しのつかない場合が多い為注意が必要です。発見後は早期治療を心がけるようにしましょう。

原因

カラムナリス菌という細菌が感染する事で発症します。初期症状で感染箇所が白く濁るのは、このカラムナリス菌が感染箇所の組織を破壊(壊死)するためです。カラムナリス菌は水槽内に常時生息している常駐菌です。この菌が水槽内の水質環境の悪化、過密飼育などによるストレス、なんらかの原因による外傷(網による擦り傷や魚同士の喧嘩による傷)などで弱ってしまった魚に侵入し発病します。また、ペットショップ等で買ってきた魚が元々発症していて他の魚にうつるというケースもあります。

治療法

この病気は感染力が強いため、感染魚を別の水槽に隔離し治療するのが望ましいです。
初期症状であれば0.5%濃度の塩水で塩浴させる事で完治する場合もあります。塩浴による効果がない、または病気が進行してしまっている場合は、市販で売られている抗菌剤による薬浴治療を行って下さい。店長のお店では、観パラDグリーンFゴールドを使用しています。薬を使用する際はしっかりと用法用量を守って使用するようにして下さい。

 

水カビ病

出典:http://kir020872.kir.jp/mizukabi.html

症状

魚の体表やヒレに綿状のフワフワした水カビが発生します。症状が進行すると水カビが体全体を覆い、徐々に魚の体力を奪い死に至ります。 また、エラなどに水カビが発生すると、呼吸困難になり死んでしまいます。この病気は症状が目立ちやすいため発見後は早期治療を心がけるようにしましょう。

原因

水カビ菌(水カビ菌の種類は多数存在する為ここでは割愛させて頂きます)が水槽内の水質環境の悪化、なんらかの原因による外傷(網による擦り傷や魚同士の喧嘩による傷)などで弱ってしまった魚に侵入し発病します。また、尾ぐされ病になった魚の患部に水カビ菌が感染する事も多く、二次的に発症しやすい病気でもあります。

治療法

可能であれば水カビを綿棒やピンセットなどで優しく取り除いてあげてください。 その後感染魚を別の水槽に隔離した上で、0.5%濃度の塩水で塩浴させるのも効果的です。塩浴による効果がない場合は、薬浴を行いましょう。店長のお店ではニューグリーンFを使用しています。薬を使用する際はしっかりと用法用量を守って使用するようにして下さい。