2017年10月25日

こんにちは!
店長です。

今回はベタの寿命についてお話していきたいと思います。ペットショップで悩みに悩んで選んだお気に入りのベタは生物学的には違えど家族同然です。せっかく家族に招き入れたベタには長生きしてもらいたいですよね。長生きさせる為の秘訣などもご紹介したいと思うので是非参考にして下さい!




ベタの寿命

ベタの平均寿命はだいたい1~2年と言われています。人間と同じで、もちろん個体差があるのでそれ以下しか生きられない子もいれば、それ以上生きる子もいます。ネットなんかでは5年生きたなんて情報も見たことがありますよ。

ペットショップで売られているベタは、もう大人になったものがほとんどだと思いますがベタは半年ほどで大人になります。つまり、半年ほど経った個体が売られていると思って下さい。当然、若い個体を購入すれば長生きする確率は高くなるので、ベタを購入する際は入荷日なども参考にしてみて下さいね。店長のお店では全ての個体に入荷日を記載しています。

それにしても1~2年の寿命ってすごく短いですよね。。。
ただ、これはあくまで平均寿命です。飼育環境によってベタの寿命は短くも、長くもなるという事を念頭に大事に育ててあげて下さい。飼育環境が良ければ当然ベタの健康状態も良いという事なので、長生きする確率が高くなると思います。逆に飼育環境が悪ければ寿命まで生きられないという事です。飼育しているベタが本来の寿命を全うできるよう、飼育者は責任をもって飼育してあげて下さいね。

ベタの寿命を短くしてしまう飼育環境

では、具体的にどういった飼育環境がベタの寿命を短くしてしまうのか?

すぐに思いつくのが、水質悪化やエサのやり過ぎでしょうか。
このサイトでは、水質管理にはかなりうるさく説明してきました。過去記事をご覧頂ければ分かりますが、水質を悪化させる要因はたくさんあります。エサの食べ残しや魚の糞、水換えをサボってしまったりすることが要因です。

そもそもベタはコップで飼育できる魚で有名ですよね。しかし、そのコップが飼育環境を悪化させてしまう要因でもあるんです。水の容量が少ない分、先ほど説明した、エサの食べ残しや魚の糞、水換えのさぼりによる水質悪化がダイレクトに影響してしまいます。ベタを健康に育てる為には、ある程度水量を確保できる水槽を用意してあげる事も必要です。

ベタを飼育する上で最低限知っていて欲しい基礎知識は過去の記事でご紹介しています。
こちらも記事も是非合わせてご覧下さい。
超重要!水槽の水質管理pH(ペーハー、ピーエイチ)についての基礎知識
【初心者向け】ろ過とバクテリアについて
【初心者向け】アクアリウム 適切な水換えと頻度について
【初心者向け】ベタの水槽の選び方

年老いたベタの特徴

ペットショップでベタを購入する際の参考になるよう、
年老いたベタの特徴を説明します。

・体が骨ばってゴツゴツしている - 体がやせ細って少し頭でっかちな印象になります
・ヒレに張りがなくなってくる
・尾ひれが下がってくる - ヒレの開き具合も悪くなります
・泳ぎが下手になる
・水底でじっとしている時間が増える

逆に若いベタの特徴は

・体が小さい
動きが活発
・ヒレに張りがある
・体表がなめらか
・ヒレに濁りがない

年老いたベタを飼育する上で注意する事

・水流の影響を受けないようにする
・水換え時の負担を減らす
・餌の量を減らす
・水深を深くし過ぎない

ベタはヒレが大きい分、泳ぎが苦手な部類の魚になります。
若いベタもそうですが、年老いたベタは特に水流の影響を受けやすく、体力を消耗させてしまうので直接水流が当たらないよう調整したり、水流を弱くするなど調整してあげて下さい。

水換え時は、急激な水質の変化によってpHショック水温によるショックが起こらないよう水槽内の水と水換え用の水の温度差や水質差をできるだけ無くし、少量づつ入れ換えるなど工夫してあげて下さい。

人間と同じで年老いたベタは消化能力も落ちてくるので、餌の量も少なくしてあげて下さい。

また、年老いたベタは水面まであがるのが苦手になってきます。
ベタは水面から呼吸をしたり、水面に浮く餌を好んだり、何かと水面まで行くことが多いです。なので、年老いたベタを飼育する際は少し浅めの容器にいれてあげて下さい。水を少なくし過ぎると水質の変化も激しくなるので、減らしすぎには注意が必要です。