こんにちは!
店長です。
熱帯魚を飼育する上での水質管理の重要性は、このサイトでも何度もうるさく言っていますが水槽の掃除や水槽の水換えはとても重要な項目です。
このページでは初心者の方でも分かるよう、
適切な水換えの方法をご説明したいと思います。
目次
水換えする意味とは?
熱帯魚を飼育していると水槽内の水は、
魚の排泄物やエサの食べ残しなどから発生する有害物質で日々汚れていきます。その為、フィルターというろ過装置を使って水をキレイにしたり、生物ろ過と言ってバクテリアを水槽内に繁殖させ、そのバクテリアにの有害物質を分解し無害化してもらうサイクル(ろ過サイクル)を水槽内に作る必要があります。
ただし、このろ過サイクルが正常に行われていてもどこかで限界がやってきます。
バクテリアは有害物質をより無害なものに分解することはできますが、完全に無害なものに変えることは困難なためです。
そのため、最終的には水換えをすることによってバクテリアが分解できない有害物質を水槽内から排出することが必要になるわけです。
※ろ過とバクテリアの詳しい説明に関してはこちらの記事をご覧下さい。
http://tentyo.com/roka-bakuteria
水換えをサボってしまうと・・・
水槽の水交換をサボってしまうと下記のような事が危惧されます。
・バクテリアや水草では除去しきれない有害物質が増える
・エサの食べ残しや排泄物で水が汚れpH値が下がる(酸性になる)
・コケが発生しやすくなる
・魚が弱ってしまう、病気になりやすくなる(最悪の場合死んでしまう)
水は時間が経つにつれ有害物質の影響でpH(ペーハー)が下がり酸性に傾きます。急激なpHの変化は魚にとって悪影響を及ぼし最悪の場合死んでしまう可能性もあるので定期的な水換えをしてあげて下さいね。
かといって、毎日のように水換えをすると環境に馴染めず魚にとってストレスになり弱ってしまうので注意して下さい。
※詳しいpHの説明はこちらの記事をご覧下さい。
http://tentyo.com/ph
水換えの頻度
水槽のサイズや飼育している魚の数にもよる為、決まった定義はありませんが一般的な小型、中型サイズの水槽であれば1~2週間に1回を目安にしましょう。
小さな水槽になればなるほど、極力頻繁に水換えをしてあげるのが望ましいです。理由は簡単で、極端な話コップで魚を飼育する場合と横幅100cmの水槽で飼育する場合とでは入る水の量が全然違いますよね。水の量が少ないと少量のエサの食べ残しや魚の排泄物でも水質に影響をあたえやすい為単純に水が汚れやすいという事です。
※上の項でも説明しましたがコップやビンでの飼育の場合でも毎日の水換えは避けるべきです。逆に魚にとってストレスとなり病気や寿命を縮める原因となってしまいます。ベタをビンで飼育している店長のお店では3~5日を目安に水替えをおこなっています。
水換えに必要な道具
水替えに必要な道具、あれば便利な道具をご紹介します。
①バケツ
②ホース
③タオル
④温度計
⑤塩素中和剤
⑥スクレーパー、スポンジ
水換えの方法
①水槽に付属している電気機器の電源を全て抜く
感電防止とヒーターを使用している場合は異常加熱をさける為です。
②苔(コケ)を除去
苔が生えていない場合は不要ですが、生えている場合はスクレーパーやスポン ジなどでこすってキレイにしてあげましょう。
③水を1/3~半分程度抜く
ホースなどで水槽内の水を抜きましょう。間違っても全部の水を抜く事はしないで下さいね?せっかく繁殖したバクテリアがほとんどいなくなってしまいます。バクテリアがいなくなるとろ過機能も失われてしまうので、水換え時に抜く水の量は1/3~半分程度にとどめましょう。
④カルキ抜きをした水を入れる
事前にカルキを抜いた水を用意しておいて下さいね。あまりにも用意した水と水槽内の温度が違う場合は温度を合わせるようにして下さい。冷水や温水、水槽内の水を混ぜる等してできるだけ水槽内の温度と合わせて下さい。熱帯魚やバクテリアは急激な温度の変化に敏感です。最悪の場合死んでしまう場合もある為必ず温度調整をして下さい。熱帯魚は種類にもよりますが22度~28度が適温となります。慣れるまでは温度計を使用しながら確認してみて下さいね。
※カルキ抜きの方法はこちらの記事をご覧下さい。
http://tentyo.com/karukinuki
⑤電気機器の電源を入れて完了
まとめ
いかがだったでしょうか。
一見単純にみえる水換えですが意外と奥が深いんです。。。
熱帯魚を飼育する上で水換えはとても重要な作業です。
魚達が健康的にそして快適に暮らせるような環境を作ってあげられるよう、正しい水換えの知識を身につけて下さいね。